2013/02/16

「のび子ちゃん」

 なんかわからんけど、これ、ちょー良かった。



「のび子ちゃん」
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=manga&illust_id=32945540


 なんかわからんけど……のままだとあんまりなんで、なんで良いと感じたのかな、と考えてみたんだけど。
 「ドラえもん世界」における出来杉の立ち位置とか、メインキャラとの距離感とかが、僕自身、好きなことと。その出来杉のポジションがうまく作品のテーマにはまっているというのでしょうか。

 思春期の。頭や身体や心がどんどん成長して、環境も広がり、競争も増えてくる。そんな変化に追いつけなくて、自分も友達も、いつのまにか知らない所に行ってしまうような感覚。それが、「のび子」という存在に象徴されて。
 自分の近くで男の子として振る舞ってた子が急に女の子の格好をしだし、そして、中学生の頃の女の子らしく、どんどん女性らしくなっていく。その早さ。自信のあった学業でも、劣等生だったのび太=のび子が、すごい勢いで追いつき、追い越していく。
 スネ夫やしずちゃんの恋心なんかもさりげなくちりばめて、誰しもが経験した、中学生の頃に見えている精一杯の世界の広さがうまく表現されていて。なにより、出来杉が元々のび太に持っていた、距離感から来る憧れや寂しさが、成長期=のび子を通して、さらにちょっとした恋心や小さな憎しみに転がっていく不安定な感じがうまく出ているなあと。

 決して、のび子の成長も早いわけじゃないんだけど。その思春期特有の変化への戸惑いが、「(男の子と変わらない)子供から大人(の女性)へと少しずつ変わっていく『のび子』」と「メインから少し離れた所に立ち、(のび子の変化に)また離されていく思いを持つ『出来杉』」というキャラクターを使って、非常にうまく作品化しているなあという感想を持ちました。

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